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2010年10月14日 (木)

神戸ジャズストリート・一日目

神戸ジャズストリート、10月9日、10日。
二泊三日の旅してきました。

 ほんっとに楽しい旅だった!
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初日は雨!風!パレードは中止!でもまけない!まずは12時からの神戸女子大へ
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アントワーヌ・トロメレン、E.アーンツェン、マロ・マズリエ、A.コープ
ブルックス・テグラー. パオロ・アルデリギー、
イタリア、フランス、アメリカ、オランダ、ドイツ、各国から参加するプレイヤーと、花岡詠二さん、小林真人さん、佐久間和さんのステージ


 やばい、、、このメンバーの演奏楽しい!
 これは二日間楽しいことになるよ!
 ドラムのブルックスさん、なんてドライでタイトでスウィンギーなんだ(表現合っているかしら)
 ピアノのパオロさん、なんてロマンティックに弾くんだろう

ステージ終わると同時に次の会場へ向かうべく立ち上がる。
新宿ジャズみたいに隣接してないから、移動の時間と道に迷わないかが心配(笑)
じゅんちゃんとエレベーターに向っていたら後ろから
「ちゃんくま!ちゃんくま!」(←ジャズ屋的)
声を掛けられて振り向いたら花岡さんと佐久間さんでした。

「すごいでしょう彼ら?ぜんぜんちがうでしょう?!」
花岡さん、キラキラした表情。
はい、まったくもって素敵です。楽しいです!


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老舗「ソネ」で「波乱バンジョーの対決」(神戸ジャズはこのフレーズがお好きとみた)ショーン・モイセス×青木研を聴く。ここも満席。


そして一息つくべく「にしむら珈琲へ」

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 喫茶店好きの私たちがすっかりはしゃいでいたら、
観光客に慣れている店員さんが「撮ってあげましょか?この辺に立つとエエね」と
てきぱきと指示を出してシャッターおしてくれた。

お次の会場は「インドクラブ」
二人して「なぜ神戸でインドクラブ?あやしい!」と踏んでいたけど
どうしてどうして、とても豪華で美しい建物でありました。玄関にガンジー像があった。


ここでの演目はバンジョー×津軽三味線!
青木君から「やったことあるよ」と聞いてはいたんだけど、今回これがほんとに楽
しみだったの!
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最高に盛り上がりました!
最もかっこよかったと思う!関西のカルテットと津軽三味線と尺八、クラリネット、バンジョー。ばらばらに思えるメンバーが音楽を作り上げていく。
まったくもってコンテンポラリーでしたが、客席もこれ以上ない盛り上がりでした、踊りださんばかりよ!
ああ、動画載せたい!!!!

載せたよ!
謝っておきます、私揺れてるから酔うかも。
さらなるクライマックスへの盛り上がりをみせたのはまさにこの後、
そしてこの次の曲はもう絶好によかったんですが、
ごめん!もう動画どろこじゃなくってカメラおろして楽しんでました私。

そしてもう一度「ソネ」へ
恥ずかしい話ですが、私、これまで
北村英治さんクラリネットを一度も聞いたことがなかったのです。
今回はなんとしても、聴かねば!と超満席の店内にむりやり押し入る・・・

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 感嘆。
クラリネットって人によって本当に音が違うのね。
こんなにあったかいクラリネット初めて聴いた。
「そうか、クラリネットって木でできてるんだよな」って思い出した。
ほんとだよ。
なのにとても洒落ていて、
聴いただけで北村さんという人間のファンになってしまう人が多いのがよくわかりました。

 しかし45分間腰を落ち着けることなく、途中で再び神戸女子大へ
ブルックス・テグラーカルテットと花岡さん
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寡黙かと思われたブルックスさん、ぐいぐい引っ張る、MCもがんがんする
やはりこのカルテットかっこいい

あっというまに5時。
今日のステージは終わり。
私たち新幹線でパン食べたきりではらぺこ!
夜のANAクラウンプラザホテルでのセッションまでまだまだ時間があります。

じゅんちゃんと街に繰り出しました~
神戸に住んでいたことのあるじゅんちゃん!心強いなぁ~
高架下の餃子やさん「ひょうたん」へ

メニュー。これだけなの
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2人前づつ、ぺろりと完食
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神戸の餃子は特製の味噌でたべるんだよ

 高架下のお店を覗きながら歩いて、
じゅんちゃんがよく行っていたというジャズ喫茶「JamJam」へ

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さっきまでスウィングまっただ中にいたのに
自慢のスピーカーとLPでいきなり大音量モダーン
なつかしーな、こういう雰囲気。


会話OK席で(スピーカー前はNG席よ)くつろぐ
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一日歩いた足を休めてゆったり休憩
くつろいだ結果
「物足りないね。当然まだお腹すいてるよねー。」
ということに気づく。
私とじゅんちゃんの共通点、・ジャズバーでバイトしてること・神戸が好きなこと、だけじゃなかった。
・胃袋が大きいこと
これ、とてもうれしい共通点
「中華食おうぜ~!」南京町へGO!
一つの街に海と山と都市とたくさんのジャズバー・喫茶店・ケーキ屋、そして中華街があるなんて!!!!神戸はほんとにいいとこだ

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地下鉄に乗って新神戸へ
ANAクラウンプラザホテルでのセッション
この日の出演ミュージシャンのほとんどが集まるのです。

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Rimg2419_4 クラトリオ、いい笑顔だなー

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カップルがスウィングダンスを軽やかに踊ってる




 今日一日、本当に楽しく演奏を聴き続けた。
最後のラウンジセッション。リラックスした楽しい時間。

それなのに終盤、私は自分が心底疲れていて、落ち着きもないことに気づいた。
おかしい。何で?と探っていったら、「歌いたくって歌いたくって、それで疲れてる」事に気付いてガクゼンとした。
自分がそんな気持ちになるなんて、信じられない。
私は歌に対して距離を持ってるといつも思ってる。
恐れを捨てて正直言うと、「歌いたくて歌いたくてたまらないから歌ってる歌手」じゃない。
じゃあなんで歌ってるの?食えもしないのにと聞かれたら、困るけど、つまり、
「音楽と、音楽が生み出すものが好きで離れたくなくて、そばにいる方法が私にとっては歌しかないから」なんだ。
なんで歌しかないのさ!と言われてもわかんない。たまたま歌しかないんだと思う。
たまたまサックスでもピアノでも、音楽の先生でもないだけの事だと思うんだ。
かっこいい事いいたいわけじゃ全然ない。むしろなんだか情けない。
いい音楽を聴いてると、それがライブであれCDであれ、「このベースの音になれたらいいのに、今のピアノの音になっちゃえたらいいのに」と思う。
「自分の声で」という意味ではなくて、人間じゃない、音そのものになってしまいたくなる。
心底そう思うときがある。
離れたくないあまり、そのものになりたくなる。

 こんなこと書いたら「おいちょっと待てよ」とお思いになる方もいてくださるかもしれない。
でも、正直なとこ。

 それなのに、このとき私は歌いたくて歌いたくて。
自分の意気地のなさに涙が出てきた。
おなじ空間に主催者の末廣さんがいる。青木研君もいる。
私は神戸ジャズで歌いたいって思ってここまで来てるのにどうして勇気がないんだろう。
「青木君、私どうしても歌ってみたいのでどうか今すぐ私を末廣さんに紹介して話をさせてください。」
と無理を承知でお願いすることも、
直接末廣さんに
「突然失礼いたします。末廣さん、私こういう者なのですが、少しお話をするお時間をいただけないでしょうか?」
と無礼承知で声をかけることもできないでいる。
歌いたくて涙流してるくせに。情けないったらない。
いつからこんな意気地なしになった?図々しく神戸まで来ておいて、今さらなにを恥ずかしがるんだろう。

 東京で悶々とするのがいやだから神戸に来たのに、ここでも悶々としているうちに、
ラストナンバーのチェロキーの大セッションが始まった。

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 最大に盛り上がってフィナーレをむかえ、みんなが帰り支度を始めるころ。
すてきな「ain't misbehavin'」を演奏した汗だくの井桁さんに思わず本音を話し始めてしまった時、横から腕をつかまれて振り向いたら目の前に末廣さんがいらした。

ぎょっとして言葉も出ずにいたら隣にいた青木くんが(腕をつかんだのは青木くんでした)、
「こいつは僕が東京で一緒に活動している熊田という者です。古いジャズを歌います。」
と、紹介をしてくれた。
一瞬じろっと私を見、「来なさい」と言って末廣さんはさっさとロビーへ歩いていってしまった。
あわてて追いかける。

 「座りなさい」とソファに私を掛けさせたけど、私の方はほとんど見ず
青木くんに「大丈夫なんだな?」「大丈夫、なんだな?」と2回念を押した。
「大丈夫です」という青木くんの返事聞いたあとにやっと私を見て「じゃあ話を聞こう」。



 早口にならないように、なんて考える余裕もなく、私は機関銃のごとく話してしまったと思うのだけど、「とにかくCDを見せて」と言われて手渡したアルバム裏面の曲目を見て、末廣さんの表情が変わった。
「あんた、Tell Me歌ってるの!?そうか、わかった。そういうことなんだな。よし、明日歌いなさい。」
その場でスケジュール表を取り出し、しばらく考えて
「14時からのインドクラブでのステージで2曲。私が司会をしている会場で
。」

 あまりの展開に「どうもありがとうございます!よろしくお願いします!」としか言えなかった。

青木くん。
私に「CDをつくろう」と言ってくれたのも、「Tell Meって曲があるから歌うといい」と教えてくれたのも、あのCDの選曲をしたのも全部彼で、神戸までのこのこやってきてぐずぐず座ってる私を主催者に紹介してくれたのも彼だ。
しかも、よりにもよってTell Meなんてマニアックな譜面は持ってきていない私にロビーでさらさらと譜を書いてくれた。

感謝しつくせないのは当然だけど、私はいったいどれだけ彼に頼ってるんだろう。
嬉しくてたまらない一方でいたたまれなくなる。
「Tell Me了解。明日楽しみだね、今夜はよく寝てね!」
井桁さんがにこにことエレベーターに入っていった。

 気づけばロビーは閑散として
ロビーで待たせきりだったじゅんちゃんに謝ってあわてて報告した。

「おめでとう!!!来てほんとによかったねぇ!今夜はよく寝なきゃね!」
新神戸から地下鉄で三駅の、私たちのホテルに急いで帰った。

 
いろいろな気持ちを抱えてほとんど眠れなかった神戸一日目でした。

とにかく明日は晴れるといいな。

 

 

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